2016

09
25

貧困女性は“風俗店”を通過している?

増加し続ける貧困女性

近年問題視されている女性の貧困問題。住む場所も行く当てもない女性が民間のシェルターで保護されるケースが増えています。今回はそんな女性の様子をレポートした中に「[狙われる女性](4)家追われ、行き場なく風俗店に」という題目のものがあったので、こちらの記事を参考にしながら貧困女性の実情に迫ります

[狙われる女性](4)家追われ、行き場なく風俗店に

こちらの記事は、高校卒業後地元の飲食店に就職したもののいじめで離職し、その後家庭問題により家にも居場所がなくなってしまった未成年の女性の話から始まります。
未成年だった彼女は、部屋を借りることができず貯金もないために風俗嬢として過ごしたものの、心身のバランスを崩しうつ病を発症。
現在は友人に助けを求め、NPO法人「ボンドプロジェクト」が運営する民間シェルターの4畳半の個室で生活保護を受けつつ週に1度うつ病の治療のために精神科に行く生活をしています。

冒頭のこちらの女性のような女性は現在増加していて、それに伴いシェルターの数も増加しているようです。
シェルターの中には性的な被害に遭って心に深い傷を負った女性も多くおり、そのうちの半数が「死にたい」「消えたい」と訴えているようです。


先ほどのNPO法人「ボンドプロジェクト」の調査によると2013年度に実施した10代、20代の女性369人に対する調査では、性暴力被害の経験がある女性は249人(67%)に上り、その約半数の117人が「死にたい」「消えたい」という思いを抱えていました。


性暴力の内容は、「痴漢」「無理やりキス」「性行為をされた」が上位を占め、加害者は「知らない人」「男の知人」「父」などが挙がった。自殺を考えるほど思い詰めても、友人らに相談したのは62人でした。


参照元:[狙われる女性](4)家追われ、行き場なく風俗店に を要約

風俗店側から考えるこの事象

この記事で「風俗店」は“女性が仕方なく連れていかれる場所”というあまりいい文脈で使われていません。
むしろどちらかというと残念なことに「風俗なんかで働いてしまうから、女性たちは体も心もむしばまれてしまうのだ」という文脈で使われています。しかし、これを書いている筆者はきっと、本当のことは知らないでしょう。

もしかするとこのような女性は多いかもしれませんが、風俗店に在籍し、よいオーナーさんやスタッフさんに支えられた女性の中には、貧困を克服し、生計をたてなおし自立したという女性もいるはずです。
つまり「風俗店を通過する」ということは、あくまで事実なのであって、それがよいことであるか悪いことであるかは女性自身や風俗店の環境が決めることなのではないでしょうか。

風俗店としてはこういった女性がいるということを少しでも耳に入れていれば、お仕事上では厳しいことを言わなければいけないこともあるかもしれませんが、必要な時に必要な支援をしてあげることができて、女性の信頼を勝ち得るかもしれません。
女性に信頼してもらえれば女性はきっとお店に貢献してくれるでしょうし、それがまわりまわって利益アップに貢献するのではないでしょうか。

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