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2016
08
05 -
「時給1,000円で子ども3人を育てる」シングルマザーの生活とは?
“貧困”は想像しがたい
先週デリヘル経営コンシェルジュで公開した「熟女風俗「おかあさん」代表が語るシングルマザーの貧困問題」の記事にもあるように、2016年現在シングルマザーの貧困問題が顕在化しているといわれています。風俗店のオーナー様の中にはシングルマザーを女性キャストとして採用している方もいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし「貧困」は、なかなか人に伝えにくいものです。定期的に彼女たちと顔を合わせているオーナー様であっても彼女たちが「具体的にどのような生活をしているのか」を知ることは困難でしょう。そこで今回は「時給1,000円で子ども3人を育てるシングルマザー」である村上尚子さん(45歳、仮名)の例を要約することで、彼女たちの生活の実態を垣間見たいと考えています。「全文を読みたい」というオーナー様はこちらの記事をご覧ください。
「月15万7000円で4人が暮らす」ということ
埼玉県央、築50年以上の団地に住んでいる村上さん。
平日は「地域の他の仕事と比べて破格」と言われている隣市の駅前の不動産会社で時給1,000円の事務パートをしています。
それでも月に渡される“振込額計”は12万1426円程度。このお給料に加えて児童手当が2万円、児童扶養手当が5万円、そして2年前から高校3年の長男がアルバイトをして家に入れてくれている2万~3万円が村上家の“収入”です。
それに対して固定支出は1万7000円の家賃・3,000円の駐車場代(※この団地は車がないと生活できないほど交通の便が悪い)・光熱費月1万5000円、定期代月1万2000円、携帯代3000円×2台の53,000円。
単純な「収入-支出」で計算すると、15万7000円~16万7000円で家族4人が暮らさなければならないという状況です。
村上さんの収入は明らかに貧困ラインを下回る年収150万円以下ですし、現在6人に1人と言われる子どもの相対的貧困率にも完全に該当します。
次男(末っ子)が5歳のときに一度福祉事務所に支援の相談をしたのですが、一家の生活の足である軽乗用車を手放さなければならないため5分程度の相談で打ち切られたといいます。
また、さらに驚くべきは村上家が住む団地世帯の過半数は、村上さん同様に貧困に苦しむシングルマザー家庭のようです。
「離婚すると貧しくなる」がまかり通ってしまう日本の実情
このようにかなり苦しい生活を強いられている村上さんですが、なぜ彼女はここまで深刻な貧困に悩まされるに至ってしまったのでしょうか。
埼玉県出身の村上さんは埼玉県出身、ビジネス系の短大を卒業しました。その後はバブルで日本中が好景気だった時代に東証2部上場企業に一般職として新卒入社。27歳のときに長男の妊娠・出産で寿退社し、「仕事ができる」元夫と社内結婚したという“普通の生活”を歩んでいました。
そんな普通に転機が訪れたのは村上さんの次男(末っ子)の妊娠が発覚したときでした。なんと元夫に「堕ろせ」といわれてしまったのです。
母親として堕胎を許せなかった村上さんは離婚。離婚の当初は毎月9万円の養育費を支払う約束だったのですが、半年を契機に一切支払われなくなってしまったことから現在のような貧困が始まったといいます。
そうです、彼女は特に「悪いこと」はしていないのです。“悪いこと”を無理やり言うとすれば「次男を堕ろせといい、養育費も払わない元夫のような男性を選んでしまったこと」でしょうか。
村上さんに限らず、現在の日本は「婚姻が減って、離婚が増えている」社会です。厚生労働省の調べによると、2014年は64万9000件の婚姻に対して、22万2000件の離婚がありました。つまり婚姻する3組に1組は離婚するのです。
それなのにもかかわらず「離婚すると、女性は苦しい生活を強いられる」という構図はいまだに変わらないのですから、シングルマザーの貧困家庭がふえるというのはある意味“自然”なことでしょう。
衣食住すべてが「制限付き」
そんな村上さんの過程では、普通の家庭では「普通」とされていることもままなりません。同じ団地の世帯とことあるごとに“協力”しながら生活を切り抜けるのです。
買い物は安い店で「半額」になっていなければ買わないというのは朝飯前。
- ● 衣類は近隣の国道沿いのリサイクルショップで500円以下の物しか買わない
- ● 子どもの制服や洋服は基本的に「おさがり」で、団地内をぐるぐると回っている
- ● 病気や伝染病で学級閉鎖になったら団地で休みをとっている世帯で面倒を見る
- ● 通信費を節約すために、格安スマホとガラケーを2台持ちする
といったことは日常的に行われています。またこういった貧困は子供にもしわ寄せがいきます。
次男は「お金がかからないから」という理由で中学の部活動を陸上にし、中学3年生の長女(真ん中)は「中学を出たら高校にはいかず働きたい」と言っています。
貧困は、連鎖する。
特に、学力の問題は深刻です。高校進学率は95.8%(学校基本調査2015年)ですが、団地の中には「中学を卒業したら働きたい」という村上さんの長女のよな子どももいます。というのも、これには貧困家庭の子どもは勉強についていけなくなってしまうという理由があります。
貧困家庭の子どもたちは小学校高学年くらいから学校の授業についていけなくなるようなのです。一般的な家庭の子であれば勉強についていけなくなった際に、公文や塾に行くこともできます。しかし貧困家庭にはそんなお金はありません。だからといって、勉強を親が見てあげるという時間的余裕もないのです。
また仮に無事に高校に進学しても、家計を支えるためにアルバイトなどをすると学校の授業についていけず中退してしまい、その後はたいていフリーターや非正規の職に就くしかなくなってしまうのです。いささか経済状況だけのせいにするのは暴論かもしれませんが、「貧困は連鎖する」のです。
状況は人それぞれだが「ケースを複数知る」ことが大切
今回は「月15万7000円で3人の子どもを育てる」シングルマザーのお話をいたしましたがいかがでしたか。
デリヘル経営コンシェルジュでも幾度に渡って貧困についてはとりあげていますが、貧困は本当に「人それぞれ」な部分もあります。ですから、お店にシングルマザーが在籍していても必ずしもこのような状態であるとは限りません。
ただ、いろいろなケースを知っておけば、相談を受けた時に適切な回答やしかるべき処置ができる可能性は高まります。
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